概要
ソースコードを公開したとき、私はたいてい MIT License で公開します。「自由に使って良い。その代わり、ソースコードに伴ういかなる責任も負わない」という二点を明確にしている点で、自由に使ってもらいたいときに都合が良いからです。
また、ライセンスが明記されていないと、後出しで著作権者はソースコードの使用者に文句を言えてしまうので安心して使用できません(そのクレームが法的に有効かどうかはまた別の問題ですが)。
というわけで GitHub でリポジトリを公開する際、ライセンスは著作権者・ユーザー双方の安心のために必須です。
さて、気合を入れて作ったものを公開する場合は、再頒布時に著作権表示をして欲しいので MIT License にしたいことが多いでしょう。一方でちょっとしたコードなのに「ソースコードに伴ういかなる責任も負わない」ことを明確にしたいがために MIT License で公開して自分のことをクレジットしてもらうのは、ちょっと重すぎると感じることがあります。
そこでクレジットはいらないし自由に使って良いけど責任は負わない、というライセンスが無いか調べました。
使ったサイト
Choose a License というサイトが便利でした。ライセンス使用に関する様々なことがまとめられています。
こんな感じでライセンスまとめのページもあって便利です。
![](https://i0.wp.com/blog.mohyo.net/wp-content/uploads/2022/02/image-10.png?resize=612%2C415&ssl=1)
このサイトを使って MIT License から帰属条項(License and copyright notice)を除いたものを探しました。
結果、次の三種類のライセンスが見つかりました。
- The Unlicense
- MIT No Attribution (MIT-0)
- BSD Zero Clause License (0BSD)
ざっと調べたところ、The Unlicense が広く使われているようでした。
The Unlicense は
This is free and unencumbered software released into the public domain.
と冒頭に書いてあり、public domain であることがわかりやすいので良いですね。
次のような大きめのリポジトリにも使用されています。ファイル名を LICENSE ではなく UNLICENSE という名前にするのがおしゃれなのでぜひ真似しましょう。
GitHubさんも認識してくれます。
![](https://i0.wp.com/blog.mohyo.net/wp-content/uploads/2022/02/image-9.png?resize=612%2C131&ssl=1)
The Unlicense の全文は次の通りです。このテキストをコピーして UNLICENSE というファイルに貼り付けます。
クレジット表記がいらない MIT ライセンスが欲しい方は、ぜひ The Unlicense を使ってみてください。